
どーもオリオンです。
僕が生物の中で一番好きな『タランチュラ』その飼育方法を紹介していきます。
といっても全てのタランチュラがこの飼い方で飼えるわけではなく僕自身の好みと経験の話なので、飼育を検討している種の情報を皆さん自身でよく調べてから飼育開始することをおすすめします。
基本情報
タランチュラとは節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目オオツチグモ科の俗称です。
一口にタランチュラと言っても発見されている種類だけでも世界に約1000種類以上生息していて、東半球 (アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オーストラリア)に生息するタランチュラが旧世界、西半球(中央アメリカ地域を含む北米、南米)に生息するタランチュラが新世界、主に2つのグループがあり、そこからさらに、バードイーター、バブーン、アースタイガー、ツリースパイダーなどに別れそれぞれ飼育方法も少し変わりますが基本的には同じような飼い方で飼育できるので、ここでは基本的な飼い方を紹介します。
注意事項
タランチュラの毒は死ぬ可能性は低いですが噛まれた場合、激しい痛みや数日間の筋肉のけいれんなどを引き起こす可能性があります。
犬猫のような触れるペットではなく、熱帯魚や植物のような観察するペットとして楽しんでください。
ほかの動物にも言えますがタランチュラは有毒種なので特に脱走や触ったりしないように気を付けてください。クモがすきな人はマイノリティーなのでもし外で見つかれば大騒ぎされニュースにまでなり最悪規制がかかり飼えなくなる可能性があります。
旧世界 東半球 (アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オーストラリア)

新世界と比較した場合、
- 動きが俊敏
- 毛が少ない
- 性格的に好戦的で噛まれる危険性が高い
新世界 西半球(中央アメリカ地域を含む北米、南米)

旧世界と比較した場合、
- 動きが遅い
- 毛が多く刺激毛がある(人によっては激しい痒みや痛みがある)
- 性格的に臆病で挑発しても逃げていく事が多い
基本的な飼い方
温度
人間が快適に過ごせる温度ならタランチュラも快適と言われているので24~28度ならどの種類でも対応できる温度だと思います。
幼体の場合生体になるまで温度を高くして代謝を良くし早く成長させるやり方もありますが、その分エサや給水に気を配り、高くても28度以内にしておいたほうが失敗は少ないと思います。
温度管理するのにエアコンやパネルヒーターは便利ですが、デメリットとして乾燥しやすくなるので湿度管理に特に気を付けましょう。
湿度

基本的に湿度は50~60%あれば安心です。湿度が高すぎると蒸れやカビが発生しやすく、低すぎると脱皮不全になりやすくなります。
幼体でプリンカップを使っている場合、容器の半分が湿っていて半分乾燥した状態にして好みに合わせて生体が移動できるようにします。
成体の場合、水入れがあれば基本的に床材を濡らす必要はなく水入れから出る湿度と水入れの周りを直接湿らせるかミズゴケを配置するなどして調整します。
その時使う道具は、霧吹きではなく洗浄瓶などを使用し生体に直接かけるのは絶対に避けましょう。(直接かけるとタランチュラが暴れたり刺激毛を飛ばしてくる)

通気性
通気性が悪いと蒸れやカビが発生しやすく、食べ残しを放置した場合はダニも発生しやすくなるので注意しましょう。
ケージの種類によりますが、クリアスライダーやプリンカップのように通気性の悪いケージの場合、穴をあけ風通し良くする必要があります
ケージ
ケージはよくレッグスパンの3倍あればいいと言われています。そのためそれに当てはまっていて、通気性の確保や脱走されない密閉性を確保できるなら何でもいいです。
ベビーならプリンカップ
ヤングならプラケース
アダルトなら大きめのプラケースかグラステラリウムなどのガラスケージがおすすめです。

床材
床材は、ヤシガラ・ピートモス・バーミキュライト・くんたんなどを混ぜた物がよく使われます。
おすすめは、ヤシガラ・バーミキュライト・くんたんを5:3:2位に配合したものですがそこは好みで問題ないです。
床材を敷く量はこれも好みで問題ないですが、僕はケージの3分の1くらいを目安に敷いています。
地中棲に関しては、巣を作りやすいようにケージの2分の1くらい敷いてあげてます
エサ

コオロギ・レッドローチ・デュビア・ミルワームなどが手に入れやすい餌虫です。
脱皮後、幼体は3日から1週間、成体なら2週間くらいしてから与え始めてください。
幼体の場合、エサは毎日食べなくなるまで与えます。(成体サイズまで)
エサが生きたままだと逆にタランチュラが攻撃される可能性があるので、その個体より小さい餌を頭を潰して幼体の近くに置いておきます。数時間後、餌が残っていた場合取り除き3日後また同じようにえさを与え食べたらこれを繰り返し、食べなくなったらまた3日後とこれを脱皮するまで繰り返します。。
エサのサイズが大きい場合そのエサをちょうどいい大きさに切って与えても食べてくれるのでやってみてください。
成体の場合、僕はエサは気が向いたらあげるくらいの感覚で与えています。(2週間毎くらい)
タランチュラは成長するにつれエサを食べる間隔も長くなり1か月食べなくなったから脱皮かなと思った2週間後にまた食べ始めるなど、きまぐれになるので餌を目の前でちらつかせ反応したら与える、無反応なら取り出します。
タランチュラの成体は水切れには弱いですが、エサ切れには強く半年食べなくなることもよくある(脱皮の前段階)ので、あまり気にしなくても大丈夫です。
脱皮

タランチュラは脱皮の度成長しその感覚はだんだん長くなり、幼体は数週間から数か月、成体は数か月から1年前後かかります。
脱皮前になると拒食をします。幼体は分かりやすく数日から数週間後に脱皮が始まりますが成体は長い時だと半年拒食するときもあるので、邪魔しないようにたまに頭をつぶした餌を置いておいたりして様子を見ましょう。
脱皮の直後は体がまだ出来上がってないので幼体は3日から1週間、成体なら2週間くらいはそっとしておき、エサを与え始めてください。
タランチュラは基本的に仰向けで脱皮しますがたまにうつ伏せで脱皮し始める事もあるのでその場合仰向けにしてやることで脱皮成功する可能性は高まります。
ちなみにタランチュラを飼っている中で一番怖いのが脱皮不全で死ぬことで、湿度などの環境を整えることで可能性は減らせますがまれにとんでもなく脱皮が下手な個体もいるのでその時は諦めるしかないです。脱皮途中で人の手で手伝って脱皮させてやることもできますが体が柔らかく初心者がやると脱皮柄ごと足が取れたりして死が確実になってしまいます。(経験談)なので成功する奇跡を信じそっと見守りましょう。
給水
幼体は直接洗浄瓶などで床材に染み込ませることでそこから飲ませます。(びちゃびちゃに濡らすのではなく床材を少し湿らせる程度でいいです)
成体は水入れ必須ではありませんがあったらそこから飲むので、床材を濡らすより清潔な環境を保ちやすいです。
シェルター
コルクや爬虫類用のシェルターが使いやすいです。
必須なものではありませんが、そこを巣にしたりそこ起点に巣を作ってくれることもありますのであると面白いものが見れるかもしれません。
まとめ
タランチュラは比較的飼いやすくとても魅力的な生き物ですが、反面毒を持った危険な生き物という面もあります。
それと、この記事の内容は僕自身の好みと経験の話から来ているものなので100%これで飼えるというわけではなく、飼育したい種類の情報を皆さん自身良く調べてから飼育してください。
日本語で種名+飼い方(ブラジリアンブラック 飼い方)などで情報が出ない場合、
英語で種名+CAREで調べたら大体出てきます。(学名のほうが情報が多いかも)
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